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March 2007

03/26/2007

ブログと国際金融

 ブログ(blog、あるいはブロッグ)あるいはブロッギング(blogging)という言葉がよく使われるようになった。ブログとはウエブログ(weblog)の略で、個人のホームページで様々な話題について情報源(URL address)も示しながら意見や感想を載せ、頻繁に更新するもの、といった説明で良い様だ。Bloglineが最古参のサービス提供者の様である。日本でもニフティ他無料、有料取り混ぜてかなりの数のサービス提供者が既に存在し利用者も拡大している。

 ブログの持つ魅力として、技術的な知識がなくとも、誰でも簡単に記事ページを追加編集することができる。インターネットに自分のウエブサイトを持とうとすると、自分でソフトウエアを購入して記事を作成する必要があっが、ブログには、誰もが記事を公開できる手軽さがある。

 また、ブログにはコミュニケーション機能がある。お互いに「コメント」あるいは「トラックバック」と呼ばれる機能を使ってブロッガー同士が直接意見交換を行うことが可能である。また、ブログでは、投稿された記事の要旨をRSS(RDF Site Summary)と呼ばれる標準化されたデータ形式で配受信することができる。RSSリーダーと呼ばれる専用の閲覧アプリケーションを立ち上げてインターネットにアクセスすると、Webブラウザーを起動しなくとも、自分が定期的に閲覧したい複数のブログサイトのサマリーを一度に閲覧することができる。新しく投稿された記事があればその要旨が表示され、それを見て実際に詳細を読みたければそのWebを訪問すればよい。

 日本のブログサービスに載っている多くのブログは、日記帳の公開といった性格のものである。ところが、いろいろな研究分野で既にブログは相当使われている。国際金融関係でも、アジア通貨危機後情報掲載の充実さでそのサイトが知られているニューヨーク大学のRoubini教授もブログを開設している(http://www.roubiniglobal.com/)。この他にRoubini教授と共同研究などを行っているBrad Sester氏(http://www.roubiniglobal.com/setser/)等々、実際にかなりの利用がされているようだ。

 われわれのような仕事では、実務上の経験を大切にしながらプラクティカルな提案を行う機会が多くなる。おかげさまで、例えばfact findingにかかる部分についても英文でメモを書けば東アジア各国の関係者に送って意見を求めることが比較的容易に行えるようになった。特に、テキストファイルの入った電子ファイルを送付すると、数日後あるいは即日コメントをもらうことができたり、以前には考えられなかったようなスピードで双方向のコミュニケーションが可能になっている。この点、Foreign Policy誌の2004年11-12月号に掲載されているDaniel W. Drezner氏及びHenry Farrell氏によるWeb of Influenceはブログの基本を解説した後、イラク戦争等を例にとりながらオピニオン形成に与える影響とその問題点を鋭く分析しており、興味深い。

 実務関係を含め国際金融の分野でも課題は多く、日本に関係するものも少なくない。しかし、一部の分野を除き、引き続き先進国特に欧米勢に席巻されている状況が続いているのではないだろうか。これに対抗していくには、英語でその輪の中に入って議論を行う他ない。これまでは、英語で発信し、英語で議論することの大切さが説かれてきた。しかし、ブログの様な形態が一般的になると、自分の意見を述べるだけでなく相手が発信してくればこれに対して短期間に反論する必要が生じる。数週間といった単位ではなくせいぜい数日単位しか時間の余裕はない。反論しなければ意見交換しているブロッガー達によってオピニオンが形成されていくことになりかねない。

 また、ブログには言葉以外に難しい問題がある。組織に属する人間の場合に、組織以外に個人でブログを開設して仕事に関係することを論じていけるかという問題がある。Sun Microsystemsの場合は、掲載されているものは全て個人のものと断りながら一覧できるブログを開設している(http://blog.sun.com/roller/)がこれは例外的だろう。シンクタンクといっても、独立性が弱ければこういった活動には限界があろう。しかし、やってみる価値のある取り組みと言えよう。

 幸い、利用する英語は書き言葉である。学校での文法に重点を置いた英語教育をきちんと受けた日本人にとっては、やがて習熟してくるはずだ。欧米人と仕事をする時間帯が異なるので、これを利した「時間差応酬」が可能だろう。東アジアにおいても、日本勢が先頭にたって進めるべき分野で、ブログの活用を実行に移すべきだろう。ただ、そのためには対象となる分野での最低限の知識、経験は必須である。目の前で展開されるブログの応酬を見守りながら、ここぞというときにはこれに参加するというやりかたも考えられよう。お気に入りのブログのチェックを毎朝行っている市場関係者も既にいるのではないだろうか。

(2005年1月TRI国際金融トピックスに寄稿したもの。)

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03/25/2007

淡々と

今の勤務先での仕事がなかなか終わらない。必要最小限のことしかやっていないがそれでも、色々最終成果物の形できちんとまとめるのは楽ではない。仕事を頼んだ人達は、私が最後まで関与していると思っているでしょうし、引き継ぐ相手には、ここの仕事のいわば心にあたるものを理解してもらう必要があるから、そのプロセスをずっと見てもらったというわけです。

そういえば私の前任の方も最後までやっておられた。残念ながらほとんど休みもなく。確か引っ越しの準備のために休みを取られたが、新しい勤務先にうつって、報告書の英訳などにとりくんでおられた。まだそういう状況に比べれば私の状況の方がベターかもしれない。

不思議と来週以降の準備を急く気持ちにはならない。全部自分でやる他ないのだが、何とかなるだろうという気持ちと、そのときそのときの目の前の仕事に取り組むのが結局良い結果を後に残すということにつながる、と自分の体と頭がこれまでの経験から理解しているからだろう。

実家のマンションの理事会には出席できなかった。多少色々なことで議論が盛り上がり随分長くかかったらしい。こちらはその間に、出版物の改訂版の作業をしたり、色々もう後にのばせない仕事ができたのはありがたい。

石川県能登の地震には驚いた。地震が普段少ない場所でも、日本列島にある以上いつ地震があっても不思議ではないということか。もっとも、私のように幼少のころ地震の少ない地方で育ったせいか、今でも、ちょっとした揺れで就寝中にもすぐに目を覚ます。揺れる直前のタイミングで目を覚ますというのは、動物的な感覚が体に宿っているということになるのだろうか。

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03/24/2007

パーム飲茶blog: Think Padの時代じゃなくなっちゃったんだなぁ を読んで

リンク: パーム飲茶blog: Think Padの時代じゃなくなっちゃったんだなぁ.

自分の体力を考えるとLets noteがいいんでしょうけど、キータッチどうなんだろう...ガンガン打ちまくっても問題なければ乗り換えも考えたいところではありますけど、ライターの方でLets note使われている方がいらっしゃいましたらぜひ使い勝手を教えてください(ガンガン打ちまくって大丈夫なんでしょか?)。

いつも楽しく拝読しています。色々楽しい話題をありがとうございます。

Let's note生活必需品です。カバーを掛けてつかっていますが、キーボードは適度に頑丈で、タッチは悪くないと思います。既に、3代目、正確には4代目。ここ9年間ほぼ連続してお世話になっています。

キーボード自体はNECのが好きなんですが、これはワープロ時代に文豪シリーズにこれまたどっぷり浸かった関係かもしれません。

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03/21/2007

4月5日の演習(3年生)

前任の菊池英博教授にアレンジいただいて、4月5日午前10時から午後5時まで、3年生の演習を開き、コール市場や外国為替市場についての教材を学生さんと一緒に読むことになっているのですが、先週金曜日に教務グループの方と別件で話していたところ、この日には新入生(含む編入生)のガイダンスが開かれていることがわかりました。ガイダンスと時間帯(特に午後2時40分以降)が重複しては可哀想なので、この時間帯は外すことになりそうですが、かなり時間が制約されてしまうので、ちょっと困っています。午前10時ではなく午前9時に開くとかできないかな?

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スタート

4月1日より文京学院大学経営学部で教鞭を執ることとなりました。新しい暮らしが始まり、色々な学生の皆さんとお会いできるのを大変楽しみにしています。教職員の皆さんとも新しい出会いとなります。どうぞよろしくおねがいいたします。

今の職場の仕事がますます色々建て込んで大変で、とても4月に入るまでは色々な準備を行う余裕がありません。文京学院大学の皆さんには申し訳ないのですが、今やっていることが4月以降の講義にも役に立つと勝手な理屈付けをして毎日をあわただしく過ごしています。しかし、本当に4月以降が楽しみです。それでも今の仕事を投げ出せないところが、自分の性格だなと思いながら精進している次第です。

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03/17/2007

N600iその後

N600iを引き続き使っている。電池残量が正確に表示されず、突然携帯電話がオフになることが何度か起きて、先月ショップに行ったところ、電池が多少弱っているので買い換えを勧められた。電池残量表示は携帯電話本体の問題だが、こちらは携帯電話を検査に出さないとわからないということで、それは不便なのであきらめ、結局、電池のスペアを常に所持して使うこととした。電池の電池の残量表示が一段階さがったり、あるいは、一段階下がらないままに携帯電話が突然オフになったらさっとスペアの電池を入れ替える。ちょっと面倒だが、これは結構安心だ。しかし、N600iは問題の多い機種だと思う。使っている人も少ないのかな、「携快電話」もまだ対応していないようだし。買い換えのチャンスをねらうしかなさそう。使っている人同士で情報を交換して長く使い続けることができればよいのだが。

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上野

4月からの仕事の引き継ぎを受けるために午前中オフィスを訪ねた。帰り、用事があったので言問通りから上野の不忍池を抜けて上野広小路まで歩いた。今日は最高気温が9度と低かったが風が弱く太陽も顔を出し太平洋側らしい天気。排気ガスも少なく良い気分転換になった。今日はなぜか腰痛も出ていない。

携帯のカメラに不慣れで、指が写ってしまったがまあ記録代わりということで2枚。指紋までは写っていないだろうから。200703171251000 200703171251001

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03/12/2007

羽田

代わり映えのない週末。例によって時間があれば納期の迫った仕事関連の作業。その合間に、航空券の払い戻しに日曜日は羽田空港を往復。駐車場の一階がリフォーム工事中だった。まだ第4滑走路は工事にとりかかっていないから何の変化もない。そういえば今日電車でみたコマーシャルでモノレールが快速の本数を大きく増やすという。羽田空港乗降客獲得は京浜急行に軍配が上がったのだろう。川崎方面からの羽田行きも少しずつ便利になっていく。

産業道路から多摩川沿いに北上する道の入り口に「ガス橋」の表示が出ていた。この表示、前はなかったように思う。そういえば多摩川の土手の上を走る部分だが、1,2年前に拡幅工事が行われ平行して散歩やジョギングの道も作られた。引き続き大型車は通れないが前に比べて通りやすくなった。もっと通れということではないと思うが、そういう道路の整備がひょっとしてこの表示につながったのかもしれない。

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03/11/2007

Re: シゴタノ! - “日記家”のための座右の書

確かにそうかもしれないと思う。残された人生を有意義に過ごすためにもこのあたりで工夫が必要だと思う。改めてよい材料をお教えいただいたことに感謝いたします。

リンク: シゴタノ! - “日記家”のための座右の書.

多くの人は、昨日と今日は変わらないと思っている。だが私は、本には変わらないつもりでいても、絶対に変わっていると思っている。この「絶対に変わっている」という自信が大切なのだ。 しかし、日記をつけないかぎり、その自信は得られない

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Web Mail

今回気づいたのはニフティさんの web mail がインターネット環境の悪い発展途上国では使いにくいこと。

特に今開発中の新しいウエブメールは散々。ブロードバンド環境では使いやすいのだろうが、いちいちダウンロードする項目が多すぎてとても時間がかかってしまう。ホテルのビジネスセンターでは時間で課金されてしまうのでこれでは使いものにならない。G-mailはこの点テキスト版とかいう名称のより軽いものを提供している。ニフティも前の標準版はこれほど重くないので良いのだが、どこの設定を変えれば良いのか、ニフティの基本画面から入ると新しいウエブメールに入ってしまうので本当に困った。

おそらくユーザーとして日本国内の顧客しか前提にしていないのだろうな。日本にはそのような企業がままある。成熟した市場の顧客を相手にしているからそれはそれできめ細やかな対応も期待できるのだが、インターネットものでは時としてそれが強力な壁として働いてしまうのではないだろうか。出張や海外旅行でニフティの使い勝手の悪さを感じると他のサービスにシフトするのだろうなと思った。

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03/10/2007

ホテルのビジネスセンター

今回の出張では、パソコンが故障したのでホテルのビジネスセンターのお世話になった。費用が高くつくのと、やはり他に宿泊客が利用しようとビジネスセンターにやってくるので(その利用目的の多くは部屋で編集した文書のプリントだが)そういう人たちとの衝突が問題になる。

ベトナムなので、インターネットの速度が遅いのは仕様がないとして、ワードでの文書作成で困ったのはやはり日本語変換ソフトの問題だろうか。マイクロソフトのものしか入っていないが、これが本当に「お馬鹿さん」。普段なら苦労しないですむような転換ミスが続出。文書作成速度が大きく低下した。今、パソコン故障の修理に10日間程度かかるということで、やむなく新しいパソコンを購入しさっとくATOKを導入したが、自分の辞書を保存していたこともあって、環境はほぼ前のものに戻すことができ、快適に作業している。こんなに日本語変換ソフトで生産性が変わるとは想像していなかった。

それでも、 USB Memoryとハードディスクを持参し、パソコンのデータの多くはインターネットディスク上に保存していたのは、幸いだった。バックアップの重要性も今回痛感したところ。

ハノイの話も記録にのこしたいけれどとりあえず備忘まで。

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パソコンと生産性

故障した機種の兄弟機種(パナソニック)を入手した。メモリーを増設したこともあろうが、静かでサクサクと仕事がはかどる。出費はきついけれどその後にくる時間の無駄を考えると、総合的にはお安い買い物かもしれない。数日前に茂木さんが、できるだけハードディスクもメモリーも大きい方が良い、と勧めておられたのにも納得。最初は、できるだけ安上がりにしようと重いラップトップを買うつもりだったのだが、2キロ半以上では持ち運べないし、これはこれで方針変更して良かった。

秋葉原駅前のヨドバシカメラに初めて入った。こんな大きな店があれば昔の電気街への人手のうち何割かがこちらに吸い込まれてしまうだろうな、と思う。店内にはパソコンの他いろいろなパーツも含めてそろっており、私のような旧型(Windows XP)を探す向きにはピッタリ。店員さんの接客態度や業務知識も水準以上ではないかと思う。

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パソコンと出張

出張時にパソコンがないと困るが、出張時にはパソコン以外の荷物も多く、結構パソコンへの配慮はないがしろとなる。で、結局、旅先でトラブルに見舞われることが多い。家を出る前にチェックリストを作って見直しながら準備をするのだが、それでもミスが起きる。困ったものだ。

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